ご家族が亡くなったとき、「斎場」「火葬場」「式場」という似た言葉が並び、どの施設を選べばよいのか迷う方は少なくありません。施設によってできることや利用条件が異なるため、違いを知っておくと手続きを進めやすくなります。
地域情報メディア『めぐろデイズ』エリア担当ライターのコウです。目黒区で施設を調べるときは、料金だけでなく、当日の移動や参列者の負担も含めて確認するようにしています。
この記事では、2026年7月時点の公式案内をもとに、目黒区で利用できる区民斎場や近隣の火葬場、それぞれの違い、利用条件、手続きの流れを分かりやすくまとめました。
斎場・火葬場・式場の違いを最初に確認しよう
まず知っておきたいのが、「斎場」「火葬場」「式場」は同じ意味ではないということです。
斎場は、葬儀を行う施設全体を指す場合もあれば、式場だけを備えた施設を指す場合もあります。施設名だけでは、火葬設備があるかどうかまでは分かりません。
火葬場は火葬設備を備えた施設です。火葬のみを行う施設もあれば、式場を併設して通夜・告別式から火葬まで行える施設もあります。
式場は通夜や告別式を行う場所です。例えば、目黒区の区民斎場「セレモニー目黒」は式場ですが火葬設備はありません。そのため、利用する場合は別の火葬場へ移動することになります。
- 斎場
-
葬儀を行う施設の総称です。式場のみの施設と、火葬場を併設した施設があります。
- 火葬場
-
火葬設備を備えた施設です。式場を併設する施設もあります。
- 式場
-
通夜や告別式を行う施設です。火葬設備がない場合もあります。
目黒区で利用できる主な斎場・火葬場
目黒区で葬儀を行う場合は、区民斎場だけでなく、近隣区の火葬場も含めて検討することが一般的です。
目黒区内には区民斎場「セレモニー目黒」がありますが、火葬設備はありません。そのため、火葬は品川区の桐ヶ谷斎場や、大田区の臨海斎場などを利用するケースがあります。
一方、桐ヶ谷斎場や臨海斎場は式場と火葬場を備えています。通夜・告別式から火葬まで同じ施設で行えるため、参列者やご家族の移動を少なくできる点が特徴です。
臨海斎場は、目黒区・港区・品川区・大田区・世田谷区の5区が共同で運営する公営斎場です。そのため、死亡した方や葬儀を主宰する方が一定の条件を満たす場合は、5区の住民向け料金(組織区住民料金)
施設を比較するときは料金だけでなく、「式場と火葬場が同じ場所にあるか」という点も確認しておきましょう。式場だけの施設では出棺後に火葬場まで移動しますが、一体型施設なら移動の負担を抑えられます。
セレモニー目黒を利用するときのポイント
セレモニー目黒は、目黒区八雲一丁目のめぐろ区民キャンパス地下1階にある区民斎場です。故人または葬儀を主宰する人が目黒区民であることなど、利用条件があります。
式場は42席で、洋室・和室を備えた控室と合わせて利用します。火葬設備はないため、桐ヶ谷斎場や臨海斎場などへの移動を前提に予定を組むことになります。
2026年7月時点では、通夜から告別式まで式場・洋室・和室を一式利用する料金は72,200円です。料金や利用条件は変更される場合があるため、利用前に最新の公式案内を確認してください。
また、会葬者用の駐車場はありません。公共交通機関を利用する参列者が多い場合は、都立大学駅からの道順やタクシーの利用についても事前に案内しておくと、当日の移動がスムーズになります。

式場だけでなく、火葬場までの移動方法も確認しておくと安心です
死亡届から火葬までの流れ
ご家族が亡くなると、短い期間で多くの手続きを進める必要があります。慌てないためにも、大まかな流れを知っておくと安心です。
まずは葬儀社へ連絡し、搬送や安置、式場と火葬場の空き状況を確認します。その後、死亡届を提出し、火葬許可証の交付を受けて火葬を行う流れです。
目黒区では、死亡届の提出前に、希望する火葬場や日程について葬儀社と相談するよう案内されています。希望する日時に利用できる施設が限られることもあるため、式場と火葬場は同時に調整することが大切です。
搬送や安置を依頼し、式場と火葬場の空き状況を確認します。
死亡届を提出すると、火葬に必要な火葬許可証が交付されます。
葬儀社と調整した日程に沿って、式と火葬を行います。
死亡届は葬儀社が提出を代行する場合もあります。誰が手続きを行うのかを早い段階で確認しておくと、その後の流れが分かりやすくなります。
予約前に確認したいポイント
施設を比較するときは、利用料金だけで判断せず、当日の流れまで含めて確認することが大切です。
例えば、セレモニー目黒を利用する場合は、火葬場まで霊柩車で移動します。一方、桐ヶ谷斎場や臨海斎場のように式場と火葬場が同じ施設にある場合は、移動の負担を抑えられます。
- 利用できる条件(区民料金など)
- 式場と火葬場が同じ施設か
- 参列人数に合った式場の広さ
- 親族控室や会食室の有無
- 駐車場や送迎方法
- 霊柩車など移動費を含めた総額
料金だけを見ると安く感じても、式場と火葬場が別施設の場合は移動費が追加されます。見積もりを見るときは、施設利用料だけでなく総額を確認しておきましょう。
遠方から参列する人がいる場合の確認ポイント
高齢の親族や遠方から来る参列者がいる場合は、駅からの徒歩時間だけでなく、乗り換え回数やタクシーの利用しやすさも確認しておくと安心です。
式場と火葬場が別の施設では、参列者も火葬場まで移動することになります。移動距離や待ち時間も考慮し、負担が少ない施設を選ぶことも一つの方法です。
車で来場する人がいる場合は、駐車場の利用条件も確認しましょう。セレモニー目黒では会葬者用駐車場は用意されていないため、公共交通機関を利用する案内も事前に伝えておくとスムーズです。
迷ったときは葬儀社と一緒に比較する
希望する施設が決まっていても、火葬場の予約状況によって日程が変わることがあります。式場だけを先に決めるのではなく、火葬場も含めて葬儀社と同時に調整することが大切です。
また、区民料金の対象になるかどうかや、施設の利用条件も住所によって異なる場合があります。故人や喪主の住所を確認したうえで相談すると、利用できる施設をスムーズに比較できます。
| 確認先 | 主な確認内容 |
|---|---|
| セレモニー目黒 | 利用条件・設備・料金 |
| 桐ヶ谷斎場 | 式場・火葬場の空き状況、料金 |
| 臨海斎場 | 利用条件、料金区分、空き状況 |
| 目黒区 | 死亡届や火葬許可証などの手続き |
まずは利用条件と移動方法を確認しよう
目黒区で葬儀を行う場合は、最初に故人や喪主の住所、参列予定人数、遠方から来る親族の有無を整理しておきましょう。利用条件や必要な式場の広さを判断しやすくなります。
そのうえで、区民斎場「セレモニー目黒」を利用するか、桐ヶ谷斎場や臨海斎場のように式場と火葬場を併設した施設を利用するかを、葬儀社と相談しながら決めるのがおすすめです。
施設を比較するときは料金だけでなく、式場と火葬場の位置関係、移動方法、利用条件まで確認しておくと、ご家族や参列者の負担を抑えながら準備を進めやすくなります。












